企業経営におけるはじめの一歩は、変化が自社にどんな影響を及ぼすかについて、感覚を研ぎ澄ませ、適切なタイミングで意思決定することです。
組織行動というものは、メンバー間の意識共有があってこそ、成立するものです。どんなに立派なお題目を唱えていても、個々人の意識のすり合わせがなく、バラバラに行動が積みあがっていくと、業績にもゆがみが生じます。
組織が十分に機能していないとすれば、それは戦略を論じる以前の問題です。組織はよく生命体にもたとえられますが、血のめぐらない生命体は生き残ってはい けません。情報の共有と意識の統一は組織を組織たらしめるカギなのです。戦略行動の是非は、明確な志向性と同時に、それを実現する組織が環境にフィットす べく体系だてられているかどうかで決まります。