4-5, 戦略的セグメンテーション

自社の論理から脱却し、外から(環境、市場、顧客から)見つめ直すことができるのか、逆転の視座が乱気流への対応の早道でした。これが戦略的セグメンテーションの意味合いです。

セグメンテーションの基本は、図表4・5のとおり、環境を巨視的に見つめなおすことからはじまります。「次の課題に応えようとするツール」 3つの視点と、戦略視点「行動を起こすべき所へ向おう」5つの視点が基本となります。これら各セグメントごとに、成長性、収益性の見通しを立て、事業領域 ごとに個別の対応をはかります。

変化の傾向を見据え、これからの成功の先読みしていく。この段階では自社の立場ではなくSBA単位の成功を見極めなければなりません。そのうえで、SBAから戦略ビジョンを構築し、自社能力評価を重ね合わせて、採るべき戦略を絞り込んでいきます。

戦略策定プロセスでは、「採るべき戦略」との表現に注目してください。ここでは自社の論理ではなく、外部環境に立った目線で変化の本質を踏まえます。こうした視座切替の柔軟さが戦略の質を左右する決め手になります。

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