従来の形式的な戦略からの生きた戦略に押し上げる
戦略インテリジェンス
単なる情報の収集と生成を超えて
戦略と行動にインテリジェンスが映し出される
戦略能力とインテリジェンスとは、不可分、一体的なものであるというのがここでの認識です。これに比して、旧来のインテリジェンスの概念は、情報の収集から生成に特化したもので、戦略との境界が暗黙に線引きされていました。
しかしながら、現実は戦略を意識しないインテリジェンスもなければ、インテリジェンスのない戦略もないというのが、実際の経営問題です。そのため、戦略能力とインテリジェンスを統合的な共通プロセスとして、戦略能力＝インテリジェンスあるマネジメン体系と捉えていかなければ意味をなしてきません。ここで捉えるインテリジェンスは、単なる情報概念でなく正に戦略情報としての意味を示します。これは戦略を決定づける情報であり、戦略実行を決定づける情報です。すなわち、これは戦略インテリジェンスとして捉えていくべきなのです。
すなわち、インテリジェンスを戦略と組み合わせるものではなく、まして戦略が形式的なものもありません。戦略を形式的な形で戦略事例をいくら学んでも、そこからはインテリジェンスは生み出すことはできません。仮にあったとしてそれは単なる模倣戦略のレベルです。戦略をインテリジェンスなものに変えていくということです。この戦略インテリジェンスをもって独自の戦略を編み出すところに本来の姿が存在します。