2015年から日産CEOのカルロス・ゴーン氏を主役に「逆風下のリーダーシップ養成講座」(日産財団主催)が早稲田大学で開催されてきています。その内容の骨子を一つの成果として、この度「カルロス・ゴーンの経営論」(日本経済新聞出版社)として出版されました。本書はグローバル・リーダーシップをめぐるゴーン氏との質疑の一部が掲載されています。
その質疑内容をみても、いま或はこれからにおいて、本当に求められる経営リーダーシップ、経営者リーダーシップはどうあるべきかを理解しようとしても、なかなか明らかになっていないようです。
経営リーダーシップは、その経営者あるいは経営リーダーの全人格的なものに存在し、単にリーダーシップ・スキルや知識から得られるものでないことが改めてよく分かります。それは、「信頼のリーダーシップ」というものが本質にあるように感じます。