どんなに大企業であろうと経営危機に陥る

日本を代表する「東芝」の経営危機、まさに時代の変化の本質についていけなかった象徴といっていい。どんなに大企業であろうと経営危機に陥る。逆に大企業であるため自己変革的に適応できないのかもしれない。
ここ一連の東芝においての不適切会計や海外の原子力事業で巨額損失を発生させてしまい、上場廃止にまで追い込まれような状況にあることは周知のことです。
こうした東芝のケースを見るまでもなく、最近の日本企業、その中でも歴史のある大手企業が次々と経営破綻とその危機を迎えている事例をここ数年に多くみることができます。
それには、時代の変化や産業の構造変化にもありますが、とりわけ共通項には日本企業の特有の企業風土がそもそも内在としているのではないかと考えてしまいます。
まずは、今回の東芝の経営で何が問題だったのかを教訓として、日本の企業経営においてもう一度考える機会であるかもしれない。

More from my site

  • 知識と見識を深め情報を正しく読む知識と見識を深め情報を正しく読む 増々、得た情報を正しく読むことで、さらなるビジネスチャンスにつながる可能性はあるでしょう。それには、日々このような態度により情報に接していることが大切で、こうした情報に対するマインドをもち、意識化そして意志化するところにありそうです。 そして、情報を読み取っていくのは自分であって、その情報に情報価値が内在しているか読み取っていくには、それ相応の知識と見識を深める必要がありま […]
  • なぜモノベースではダメなのかなぜモノベースではダメなのか 顧客はドリルが欲しいのではない、穴をあけたいのだ、といった認識の乖離の話は何度も聞かされている。ではなぜそうした事態が改まらないのか。 結局はコミュニケーションを前提としているか否かで大別できる話だろう。要するに「提供」と称して受け渡してクロージングだとみなすか、それとも提供の先にある相手の行動までキャッチアップしているか。 別の観点からいえば、不特定多数の顧客を […]
  • 感情が持つリアリティ感情が持つリアリティ 科学万能の時代にあっては、感情などというあいまいなものは一段低くみられる傾向にあった。しかし、わかりやすい差別化が一巡した時代にあっては、あいまいという一見ネガティブな特性がかえって意味をもってくる。 リアリティとは実物としてそれがあるだけの話ではない。そこに自身を投影して一体的つながりを実感できるかどうか、それが問われている。ゆえに、その結節点をつくるものが感情なのだ […]