「なぜ良い戦略が利益に結びつかないのか」、こうしたタイトルの経営書が翻訳されています。その原題は「STRATEGY THAT WORKS」ですが、副題に“How Winning Companies Close the Strategy-to-Execution Gap”とあります。この内容は成功している幾つもの企業の実証研究を通じて、戦略と実行の「距離感」をどのように縮めているかに着目しているものです。この行動様式は、①自社の独自性を貫く、②戦略を日常業務に落とし込む、③自社の組織文化を活用する、④成長力を捻出する為にコストを削減する、⑤将来像自ら作り出す、の5つとして示しています。さらに、これらのcoherenceが重要であるしています。成功している企業においてここで挙げられている点は、過去において難局を迎えたがそれを乗り越えて来た企業が多いこと、そしてこの5つの行動様式に一貫性があってそれぞれが調和され統一感があることだとしています。さて、皆さんはどのようにお考えになるでしょうか。