戦略水準としてみることのできる「安定的」「反応的」そして「先行的」、さらには「探究的」「創造的」の言葉は、環境適応を実現していくための「戦略の推進力」をとして理解していくことが重要といえます。
戦略水準1から3の「安定的」「反応的」「先行的」は、主として現在の事業領域を深耕しながら、さらに競争優位性を高めていくかが問われます。
これは「競争経営」の戦略概念がその中心とだと言えます。
しかし、乱気流水準3からはその環境の特徴は「異質事象」となり、非連続的な環境が中心となってきます。
それゆえ乱気流水準3は、今までの事業領域がその中心であったとしてもより新たな発想でのこれまでと異なる適応戦略が求められてきます。
環境の特徴は異質事象となることから、これまでの経験や知識と異なる環境下となります。
これは現状延長型の環境変化から、環境の構造的変化を示します。現状延長型の環境変化は環境の過程的変化であって、環境の構造的変化とは本質的な違いを示していることになります。
乱気流水準3 「異質事象の発生」、その戦略水準「先行的」は、環境も戦略も大きな転換点を示していることになります。
これは「ストラテジック・エッジ」と言われる重要な「ターニング・ポイント」です。
このターニング・ポイントとなる引き金、すなわち「トリガー・ポイント」は、環境構成要因の変化からなる異質性の発生です。
戦略水準3の戦略の推進力が示す「先行的」の意味をどのように判断していくかが、次の一手を決定づけいくことになります。