乱気流環境がさらに高まっていくとその水準は4、5に進み、異質的な新奇なそして非連続な環境状況下になります。
その戦略水準は探究的、創造的となり、今までとは全く異なった戦略を求めます。これは、従来の事業領域での戦略対応では限界を示しています。
環境変化の視点からの新たな戦略的事業領域(SBA:Strategic Business Area)の設定が必要となります。
このアプローチは環境のセグメントで「戦略的セグメンテーション」と呼ばれます。この戦略的セグメンテーションの検討結果、従来と異なる新たなSBAが明らかなります。この新たなSBAは1つでなく、複数の幾つかのSBAに区分されるかもしれません。
SBAが異なることは、求められる戦略がそれぞれ異なることを示しています。
このSBAと呼び方に近いものとしてSBU(Strategic Business Unit)があります。このSBUは戦略的事業組織単位を示し、グループ、全社での組織編成の括りを意味しています。これによりSBUごとに戦略を策定していくことになります。
SBAは環境の括りであり、SBUは自社の組織の括りです。しかし、それらがそれがいつも一致するとは限りません。これが乱気流環境の特徴の結果です。
乱気流水準4、5においてはこのSBAとSBUの不一致がはじまり、新たなSBAに適応する新たなSBUの編成が求められます。
SBAとSBUの適合関係が重要となります。これにより、環境と戦略と組織の適応がつながって行きます。