インテリジェンス行動

INSIGH_D『インテリジェンスとケイパビリティ』で、インテリジェンスというものを「気づきある行動」として表現しました。

気づきは、情報処理の上手下手だけで生まれるものではありません。私たちはさまざまな目的性や意図を持っています。その基本となる文脈と切り離して情報を散漫的に捉えても意味がありません。

私たちが向き合う情報は一体何なのかを基本のところを絶えず確認しておく必要があります。そして、単なる情報の水準ではなく、そこから何を発見し“気づき”が問われます。情報収集・分析はあくまでもそのための手段的アプローチでしかすぎません。単なる情報をターゲットとするのではなく、何を学び、発見、創発するか、その一連の気づきがその本質的な視点です。これが「戦略的」ということです。

今、自らの環境や立ち位置を捉える上で、不断の時代認識というのは非常に重要な情報感覚であって、それは無視できません。現在の象徴的な情報性としてみれば、“グローバル”、”イノベーション”、”ダイバーシティ”、”バリュエーション”などがあげられます。これらが相互に関連して、戦略を構想するための舞台を形成しているといえます。
そして、気づきを行動に転化するために必須の要件が、自己存在(identity)、独自性(originality)、柔軟性(flexibility)、敏捷性(quickness)という4つの行動規範が求められます。成果を自らが生み出していく上で、これらをできる形に落とし込む行動ことがその成否を分けてきます。

literacy

これら情報性はあくまで現在に立脚したとものと同時に、未来へのインサイトの役割も担う要素でもあります。そして、気づきというのは、実は自らの暗黙知の気づきがより大きく影響するものです。