戦略リーダーシップ:進化するリーダーシップ開発

リーダーシップ論の6つの潮流を概括したように、リーダーシップ研究はそれぞれの時代背景やその文脈を通じて、優れたリーダーに求められるものは何か、何が必要であるかを明らかにしようとしてきたと言える。
しかしながら、そのリーダーに求められるものは環境変化からくる時代背景や特徴、その組織が置かれている状況下によって異なるために、一義的な概念と定義でリーダーシップを明らかにしていく事は困難だといえる。 more →

戦略リーダーシップ:リーダーシップのパラダイムシフト

リーダーシップのパラダイムシフト
それではリーダーシップにおいてどのようなパラダイムシフトが必要なのか。これはまさに時代の変遷の認識を前提としなければならない。この時代認識のおける所在がなければ、また従来のリーダーシップ論に陥ってしまうからである。
今までのリーダーシップ論は、その殆どが対人関係論においてのリーダーのあり方がその主体であった。これらの基本的な視点はリーダーシップとは対人関係における影響力であるという暗黙的な定義を前提としてる。 more →

戦略リーダーシップ:未来はリーダーシップによって生まれる

時代が求める新たなリーダーシップ
リーダーシップに関する調査や実証研究について、またそれらの著作物にはいとまがない。 あえてここで、時代が求める新たなリーダーシップとして「戦略リーダーシップ」の考えを打ち出す理由は、時代に即応する新たなリーダーシップを実質的に身につけ、自らが未来を創造できる力を持ち合わせていかなければならないからである。
その基本原則は、時代の変遷が求めるリーダー像を決めてくる。
最近、世界で最も信頼されてきて、最も多く読まれているリーダーシップテキストとされるビジネス書籍が最新版として発売された。初版から25年が経過して世界20カ国以上で200万部を超える書籍とされる。
これは「The Leadership Challenge」5th edition、ジェームス・M・クーゼス、バリー・Z・ボズナー共著 「リーダーシップ・チャレンジ[原書第五版]」である。
今なぜこのリーダーシップ論が再認識されるのかを推測すれば、この25年間においてこれまで多く存在してきたリーダーシップ論に限界が存在してきたことを示唆しているものといえる。